半年ぶりにSM友達からメールが来てランチのお誘い。
いても立ってもいられなくなって急いで洗濯物を干し化粧を施した。3か月ぶりの化粧に手が震えた。
ソーシャルディスタンスを考え人の密集しなさそうな駅で待ち合わせた。
早めに到着し彼女を待つ時間。
主人とのデートより胸が高鳴る。
久しぶりに会う彼女は輝いて見えた。
少し年上の、妖艶なお姉さん。
大好きな彼女を抱き締めた瞬間、心が弾けた。
これまで幾度彼女と3Pやレズプレイをしてきただろう。
消えることのなかった美しい想い出が鮮やかに甦る。
ご主人様との刺激に満ちた奴隷調教、見守られながらの濃密なレズプレイ、露出、縛り..
人の妻である私達。
性癖は多少異なる部分はあれ大半は同じで
感性も似ている。
コロナ禍で自らの性に苦悩する二人の人妻。
いつになったら今までのSM生活を取り戻せるのだろうか。
飲んべえの二人の目の前に置かれるビールが、日本酒が、ワインが次から次へと空になっていく。
コロナ後の夢を、紅色に染まった頬で語りながら握った彼女の手は温かく、
胸や脚を触れてもらった時の
フィストをしてもらった時の感触が全身に走った。
火照った身体を冷まそうと40分程歩いて帰った道すがらに眺めた木々は爽やかで、空気も美味しく感じた。
けれど心の中はSMでいっぱいで
途中で何度か渡った歩道橋は
ご主人様と行った野外プレイを想い出させた。